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植木屋のざれごと

大阪で植木屋をやっています。

職人のつぶやきについて考えさせられた事

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京都の西陣織りの職人さんのtwitterでの弟子募集のつぶやきが、物議を醸しています。

「伝統の技術を後世に伝えるため、弟子に技術を伝承させたい」、単純にはこう聞こえますが、なぜここまで大きな話題になったのでしょうか。

僕も植木職人として思うところがあり、ちょっと吐き出してみます。

ツールとしてのtwitterの使い方を誤った

SNSは誰でも簡単にインターネットが接続できる環境であれば、簡単に他人と繋がることのできるコミュニケーションツールだと思っています。

その中でもtwitterは敷居が低く、一般的なツール。それを使用すること自体は、このご時勢なので当然といえば当然。

そして今回、炎上したつぶやきはこちら。

西陣織を習いたい、将来的に仕事にしたい方を募集します。ただし最初の半年は給与的なものも出ませんし、その後の仕事を保証はできません。ただ、この西陣織の職人が減りゆくなか、将来的に技術を覚えておきたい方に無料で教授いたします。詳細はDMで聞いてください。@Rindouyaより引用

個人的には、この京都の職人さんの想いもわかります。同じ職人として植木屋をやっているものとして、職人不足の現状を憂いてのことだと思います

ただ世間一般にまで、この職人さんの想いや背景が伝わる訳も無く、表面だけを切り取って晒された結果として、「ブラックだ」「時代錯誤」などと炎上する騒ぎになったのだと僕は考えています考えています。

僕には職人になる前にサラリーマン経験もあるのですが、世間の学生さんやサラリーマンやOLの方で、職人をやっていた経験のある人は稀少なのではないえしょうか。

そんな人たちが多数を占めるこの世の中で、上記のようなつぶやきをしたとしても、評価されるものではないのは当然の結果だと思います。

西陣織の職人がやっているtwitterだから、興味のある人にしか伝わらないであろう」は間違いだったということです。つぶやいた結果、不特定多数が閲覧→この考え、おかしくない?一般的ではなくない?→そうだそうだ!→炎上騒ぎ、が客観的に見た感想です。

僕個人の感想は、弟子を無給で募集するのはぜんぜん問題ないと思っていますが、要は西陣織りに興味があって技術を学びたい人向けに絞ったほうが良かったということ。

例えば、ホームページやDM、京都であれば中小職人向けの機関紙などへの求人など、方法はあったかと思います思います。

また、上記のメッセージでは詳細は問い合わせた人だけがわかる内容になっていて、額面では意図が伝わりにくかったのでしょう。

まとめ

昔はよく「京都の一流の植木屋なんか丁稚奉公やで」などと親方や他の職人さんから、言われていたことを思い出す今回の西陣織り職人さんのつぶやき。

本人にやる気があって、「無給でもなんでもいいからとにかく技術を」「この会社でしか働きたくない」などと意欲があれば、そこは問題ない話だと思います。だって働く側の合意だもん。

今回は拡散したところがほぼ関係のない人たちの元、教訓としてtwitterでは世間一般にネガティブなつぶやきはしない、ということを学びました。

個人的にはどんな事でも労務になりえて、「無給で働く」なんて無い話だと考えています。