サザンカ(山茶花)の育て方
春になると、冬の間お庭を彩っていたサザンカ(山茶花)の花も終わり、剪定期に入ります。
古くから庭木として親しまれている、秋から冬にかけて咲く花木のサザンカ(山茶花)についてです。
サザンカ(山茶花)について
サザンカ(山茶花)は、ツバキ科ツバキ属の常緑小高木で、花期は10月から12月と、遅咲きの12月から3月までです。
園芸品種が多く、花の美しいオオミゴロモ(御美衣)やヒノツカサ(緋の司)、またよく見かけるカンツバキはサザンカの園芸品種といわれています。
育て方・うえつけ
3月下旬から6月初旬と、8月下旬から10月ごろまでが植えつけの適期です。
日陰でも育ちますが、日当たりのよい場所のほうがよく育ちます。
庭植えの場合は、乾燥に弱いですから、北風があたりにくく水はけのよいところを選びましょう。
そのため土壌改良には、パーライトを混ぜると効果的です。
剪定
サザンカの剪定は、花後の芽が出る前の3月下旬から4月上旬が適期です。
花芽は、6月下旬頃から8月にかけて今年枝の先端のほうにできるので、花芽ができる前までに切るようにしてください。
それ以降の場合には、枝を切り詰めないように浅く刈るようにしましょう。
自然樹形では透かし剪定で、平行枝や絡み枝など不要な枝を抜いて透かすようにします。
円筒や玉仕立て・生垣などは、刈り込んで形を整えます。
病害虫
チャドクガの幼虫(毛虫)が発生することが多く、スミチオンなど効果のある薬剤を散布します。
あまりにも大量に発生した場合は、枝ごと切り落として焼却するか、その枝を袋などに詰めて処分しましょう。
まとめ
ツバキと並び非常に人気のある庭木で、寒い季節に咲く花はとても綺麗で、長く楽しませてくれます。
害虫(チャドクガ)には注意が必要ですが、強剪定にも耐えうる芽もでやすい木なので、お手入は容易なほうです。
花芽が出来る前の春は剪定適期ですから、早めにお手入れを行いましょう。