早春に咲く、甘い香りのジンチョウゲ
早春の3月初旬から4月にかけて、甘い芳香を放つジンチョウゲ。お庭や街から花の香りが漂うと、春の訪れを感じます。
そんなジンチョウゲの育て方や剪定方法など、お手入れについてです。
ジンチョウゲについて
ジンチョウゲ(沈丁花)は、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の1mから1.5mほどの常緑低木で、早春(3月~4月)に咲く花木として知られています。
花期は3月から4月にかけ、枝先にまとまって小花を咲かせ、その花は外側が紅紫色で、内側は白色です。
園芸品種には、花が白いシロバナジンチョウゲ、斑入りのフイリジンチョウゲがなどがあります。
育て方・うえつけ
植え付け期は3月から5月、9月から10月です。
寒さに弱いので、日当たりがよく風の通らない肥沃地で、水はけのよい場所が適していますので、庭植えの際には十分に考慮する必要があります。
植えるときには、パーライトで浸透性をよくして、バーク堆肥も混ぜて土壌改良しておきましょう。
剪定
花後に伸びた新枝の先端に花芽をつけるので、花の終った4月から5月ごろに剪定するのが適期です。
樹形は放任していても揃うので、乱れている枝を切るぐらいでも大丈夫です。
芽吹きがよいので、小さくしたいときや形を作り直すための強剪定も、花後すぐであれば可能です。
病害虫の防除
病害虫に関しては、あまり気にする必要はありませんが、まれにアブラムシがつくことがあります。
発生してしまったら、スミチオンを散布して消毒をおこないます。
まとめ
春に咲く花木のジンチョウゲ。常緑の低木で、芳香のある花を咲かせ、お手入れも簡単なことから、お庭で人気の樹木です。
若干寒さに弱いので、植え付け場所にさえ気をつけていれば、手間がかからないのでお勧め庭木です。